【ガンダムプラモデルで脳活】制作に没頭．深い集中力を身につけよう！

一つの物事にモウレツに没頭する．我を忘れて何時間も取り組む．そういった経験の中で子供達は集中力を身につけて大人になっていきます．自分たちの子供達にも，そんな経験させてあげたいですね．それにはプラモデル作りがうってつけ．1980年代に販売されていたガンダム プラモデルを，幼稚園児の男子こっき(6才)と，同じく幼稚園児の女の子のみーちゃん(4才)の知育に，作りはじめました．ガンダムは皆さん知ってる方も多いと思いますが，おもちゃとしての完成度だけではなく，物語としての深さ，アニメの構成としての巧緻さもすらばらしいものがあります．ぜひ，子供達にもガンダムのような作品を作れるような大人になってほしいものです．
現在販売されているガンダムのプラモデルは，接着剤が不要で，パーツをハサミで切り取った後に，組み立てれば完成のものが多いです．色も初めから付いています．知育目的なので，接着剤を使うことの良い点難しい点を体験する，色を自分の好みに合わせて塗り想像力を育みたいと考えました．あえて，昔販売されていたタイプの，接着剤を要し，パーツも単色のプラモデルを作ります．

では，ガンプラ作り，開始です．幼児６才のこっきが初めて作るプラモデルに選んだモビルスーツ，それはゾック．

ジオン軍重モビルスーツ　水陸両用ゾック 1/144スケール

ゾックとは

ジオン軍　重モビルスーツ　水陸両用　ゾック
認識番号MSM-10
パイロット　ボラスキニフ曹長
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劇中では，ホワイトベースが入港したジャブロー　宇宙船用ドックに対してのジオン軍の攻撃作戦の中で出てくる．メガ粒子砲が頭頂部と前面，および背面についていて，砲口にあるピンク色のでっぱりが苺みたいで可愛い．

プラモデル　完成予想と設計図

・スケール1/144
・完成予想

・設計図

こっきとゾック組み立て

４０年前のプラモデルはプラスチックの成形が正確にできておらず，パーツを合わせてもどこかずれている．ヤスリですりすりして合わせたり，爪切りではみ出ている部分を切り落として整形したりという作業が必要でした．単純に接着するだけでは上手に組み上がりませんでした．

・ゾックのプラモデルには接着剤は付属されていない．

今頃のガンプラには接着剤が不要のようです．パーツをぱちっとはめ込んで作成するのが主流らしい．自分が子供の頃，３５年前は，チューブ式の接着剤がプラモデルにはついていた気がします．爪楊枝でチューブの先端にぷちっと刺して穴開けて使っていたのを覚えています．パーツの接着に失敗したり，接着剤を塗り直したりして足りなくなったら，タミヤの接着剤を母親に買ってもらって使っていました．

接着剤を上手に塗るには，細かく正確な作業を一定時間行う必要があります．指先を上手に動かすし，集中力をきらさずに作業を続けないといけない．接着したパーツを接着剤が乾くまで接着した部分に触れないように注意していないとか，子供にとって，集中力を維持したり，注意力を高める知育になるかと思い，あえて，今頃のガンプラではなく，４０年前のガンプラに挑戦しました．

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タミヤ接着剤を購入して使用しました．フタを開けると，ツーンと接着剤の匂いがします．これこれ，この匂い，なつかしー．

製作開始．爪切りで枠からゾックのパーツを切り取って，爪切りについてるヤスリでバリをすりすりして取り除いてつるつるにして，接着剤でピタッと，くっつけます．接着剤の量をどれほど塗れば適切なのか？，子供の頃に作った経験のある大人にとっては何も考えることなく自然にできるのですが，はじめてのこっきにはわからない．筆でなぞっただけのように少量を塗ってみたと思えば，大量にべどっと塗ってみたり．どれだけ接着剤を塗ったら良いのかの感は，誰しもが持つものではなく，経験によって身につく知識だということをこっきを観察してわかりました．

接着剤を使うことの難点は，接着した箇所が乾く前に誤って指で触って指紋がついてしまうことです．6才児にはこれば難しい．大人でも難しい．接着剤がついた指でゾックの体をペタペタ触って，体中に指紋がついてしまった．指紋だらけ．ヤスリで削ると傷がつくし，苦肉の策で接着剤を上塗りして指紋を消しました．

タミヤのプラモデル用の接着剤は，接着剤自体がものを接合する効果があるだけでなく，プラスチックを溶かして，溶けたプラスチックが接合する効果があるそうです．下の図．ちょっと見にくいかも．常識なのかもしれませんが，私は初めて知りました．プラスチックのザラザラした部分に接着剤を塗ってつるつるにすることができます．色が少し変わってしまう副作用もあるけど，私にとって色んな所で応用できる技になりました．一つスキルが増えました．

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ゾック塗装

今回のゾックは，うす緑色だけの単色のプラスチックでできていました．組み立てただけだと素っ気ないし，劇中のゾックと比較してもこれじゃない感がハンパないです．子供達が出来上がったゾックを手に持って，ガンキャノンなどとの戦闘シーンを思い描いて，より楽しく遊んでほしいし，何より知育目的のプラモデル作成なので塗装に挑戦です．使ったプラカラーはこれ．

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私は子供の頃，プラモデルに塗装したことはありませんでした．したかったけど．親にプラカラー買ってもらえなかったから．素っ気ない色のガンプラで遊びながら，色塗ったら格好良いだろうなぁ〜と，プラカラーを持っている友達が羨ましかったのを覚えています．塗りたい思いがこの度，子供を通して実現しました．

プラカラーを筆でプラモデルに上手に塗るのは大変です．大人でも大変なのに，子供にはとてもむずかしい．今回は，全身を塗るのは諦め，モノアイなど色をぬることが効果的な部分のみ塗装しました．選んだのは，モノアイ，モノアイの周りの黒い部分，爪，メガ粒子砲です．下は，モノアイ(黄色)と，モノアイの周り(黒)を塗ったところ．これでも狭くて，筆なんて使い慣れていないので手がプルプルして，はみ出そうで大変でした．なんとか上手に塗れました．

プラカラーは，乾いてもテカテカ光沢があります．塗ったばかりでも，乾いた後でも外観に変化はなく，乾いているかどうか見た目ではわからないくらいです．１５分くらいで乾きます．乾く前に指でつんつんすると，指紋がつくので注意が必要です．塗るのも一苦労ですが，塗り終わって，単色のゾックとは全く別物，良い方向に生まれ変わりました．塗ってよかったです．プラカラー，ぜひ塗るとよいと思います．

ゾック完成

接着剤が上手く塗れなかったり，プラカラーが上手に塗れなかった部分が多少ありますが，完成．

ピンク色はメガ粒子砲の砲口部分．ゾックは前面と背面が全く同じ構造で，前後に４門ずつ，頭頂部に１門，合計９門のメガ粒子砲を持つ，重モビルスーツです．
　
ゾックの砲口のピンク色の構造物は，なんだか苺みたいです．こっきもみーちゃんも苺，苺と叫びながら，完成したゾックで遊んでいます．こっきが自分で作ったおもちゃなので，大事に扱って，時々手が取れたりするけれど，自分で接着剤で修復して，財産として大切に遊んでいます．

まとめ

・こっきが初めてプラモデルを作りました．私は初めてプラカラーで色を塗りました
・４０年前のプラモデルは，接着剤を使うので細かな手作業の練習や，集中力を維持する，注意力を高める練習になりました
・単色のプラモデルなので，楽しい想像しながら好きな自分だけの色を塗ることができました
・４０年前のプラモデルはプラスチックの成形が原始的なので，綺麗に合わない部分があり，そこを工夫して工作する工程が必要でした
・上手く作れなかったり色がヘンテコな部分もあるけど，自分で作ったものなのでこっきにとって大切なおもちゃになりました
・構造を知っているので，無理な方向に手足をねじったりせず，仕組みに沿った体の動かし方で遊ぶことができるようになりました